もし、イヴがツンデレだったら

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「……要するに、カイト君と仲良くなりたいと?」  校舎裏、誰もいないこの場所でイヴは夕凪先生に悩みを聞いてもらっていた。  部屋を借りる事も出来たが夕凪先生が「無駄に緊張するだけだ」と言って、校舎裏で不良座りをしてだべっている。  んだ! コラ、文句あんのか!? と言った感じである。 「い、いや。そうじゃ無くて、あいつが仲良くなりたそうにしてるから」 「してるから?」 「仲良くなっても良いかなぁって……」  尻すぼみに小さくなる声でイヴは言った。 「それは、つまり、カイト君に襲って欲しいと」  突如、イヴと夕凪先生の隣に白髪の男子生徒が現れた。 「キャアアァァ!!」  イヴが思わず悲鳴を上げる。 「やあ、妖孤君」  夕凪は当たり前の様に片手を上げて挨拶をした。 「い、いつからいたんですか?!」  二人は顔を見合わせると同時につぶやく。 「「今」」  イヴは気が遠くなるのを感じた。 「で、さっきの僕の解釈で良いんですよね」 「確かにそうとも言えるな」 「言えません」  イヴが怒鳴った。 「嫌なのか?」  夕凪が言った。 「へ?」 「カイト君に押し倒されて、強く抱かれて……」 「……いや、その……」  イヴの顔がみるみる赤くなっていく。 「やるか、妖孤君」 「やりますか、先生」  今、世界は闇へと転がり出した。
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