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「……ふう」
受話器を置くと早苗はジャケットを羽織り、ジーンズを履いて顔を洗った。春といってもまだ水が冷たい。
早苗は部屋を出る前にパソコンの電源を落とし、小さなため息をついた。
今は一郎はいないがジュン達がいる。
もしかして彼らなら事件の真相にたどり着けるかも……いや。
自分が解決できない事件を年下に解決されるなんて早苗さんのプライドが許さない!絶対に自力で解決してやる!
と、そんな事を考えてみたが今の早苗は仲間の重要性をよく知っていた。
いざとなったら助けてくれる強い味方達。
早苗は少しだけ微笑むと信頼する仲間達の元に向かって部屋を飛び出した。
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