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「レ……ノア」
どんなに力を入れようとしても指一本すら動かせそうにない。
「ふふっ。あんなに冷徹無比なアナタが、あの小娘程度の命の為に自分を犠牲にするなんてね」
全身上から下まで、真っ黒で統一されている服に身を包み、魔女は艶っぽい目線を動かなくなった体を上から下まで舐めまわす。
「これで私のコレクションがまた1つ増えちゃうわ~。特にアナタは私の1番のお気に入りになるわよ」
魔女は体を小刻みに震わせながら、恍惚な表情を浮かべている。
「レノアの……お前が掛けた呪いは…ちゃんと解いてくれるんだな?」
「心配しなくても、もう解いてあるわよ。ちゃんと生まれ故郷にも飛ばしてやったしね。アナタはもう私の物なんだから、他の女なんか気にしちゃだめよ……うふふふふ…あはははははは」
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