序章

3/3
前へ
/330ページ
次へ
体の感覚が更に一段となくなっていく。 目の前では魔女が魔法陣を引きながらブツブツと言葉を唱えている。 「最後に何か言い残すことはない?」 「……………」 「そう。ではサヨナラ。アナタはこれから死ねこともない、永遠に私の糧になりなさい」 魔女が魔法陣に手をかざすと魔法陣か光り出した。 と、同時に俺の意識は失っていく。 薄れていく意識の中、長い金色の髪の女の子の顔を思い浮かべていた。 こんな俺にいつも太陽みたいな笑顔を向けて 俺に暖かいものを沢山くれた… ああ…君にいっとけばよかったかな…… レノア… 俺は…… 俺はレノアが……好きだ……よ。
/330ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14247人が本棚に入れています
本棚に追加