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「ああ、リーダー大変です! 一大事です! 僕のデカプチがないんですよ! 火急的すみやかに警察に連絡しなきゃ……」
林檎☆は涙ながらにそう訴えた。さんたもにか九世は林檎☆のそばまでテコテコ歩いてくると瞬く間に腰に手をふれガタッと林檎☆は体勢をくずされた。これはようするにさば折り状態である。デッドロックである。
「リーダー死んじゃう、僕死んじゃいますよ」
「死ね。今なら殉職扱いにしてやる」
さんたもにか九世の顔は、包み隠さずいえばマジである。しかしその顔はどこか神秘的なもののように林檎☆の眼に映っていた。
ただたんに死にかけて眼に膜がかかってただけかもしれないけど。
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