へんなガッコ

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しかし、悪いことがあれば善いことがあり、善いことがあれば悪いことがある。国史山あり谷ありとはよくいったもので実際よろしくない傾向もその結果生まれてしまった。 まず、人の上に立つものが責任をとらなくなったことだ。これは代議士に多く、彼ら彼女らのマブダチである官僚もその傾向にある。 もう一つ、国民の無関心ぶりである。よからぬ企てがあっても遠吠えするだけで噛み付かない。よって国賊ともいえる企みを助長蔓延させる一端を自ら作り出してしまっているのである。 最後に……最後にといってもいろいろある。でも最後に一つ。これはとても大事。 それは妖怪が空想上の産物だと思われつつあるということである。 古来より妖怪は大和民族とともにあった。それは大和民族がありのままの自然を愛していたからだ。 妖怪は大和とともにあり、大和は妖怪とともにあった。 それが失われつつあるのだ。
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