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そんな浦島教諭はその後、水江中等学校第十二代校長にまで上り詰めることとなった。河童関連以外でも多大な功績をのこしたことから「河童せんせい」と呼ばれ親しまれることとなった。
まあ、河童せんせいはそんな按配でいろいろと遺産ものこしたんだけどやっぱりというかなんというか亡くなってからがたいへんだったわけ。
いい歳した娘と息子が遺産をめぐって大喧嘩をし始めたのさ。法廷闘争ってやつ。
あのー、ちなみに、正妻「みどり」夫人は前年に死去していてね。これは十七人目の夫人で八十歳も年下なのよ。もてるって辛いよね。浦島ジジイやるねえ。でも婦人は随分若死にじゃない。なんでかなあ。
×××
ちなみに前出の息子、娘ってのは長子連の人たちね。つまり子供は他にもいるんです。これが。
×××
でねでね、そこに愛人だかいう更に若い14歳の中学生の女の子まであらわれたからとんでもない大波乱になっちゃったわけ。子供もいるってゆーの。
「まだ、元次郎さんに認知してもらってません!」
って可愛い顔で泣きじゃくるの。まー見てられない。
でさーそらに今度は10歳の小学生男子まであらわれて、
「ぼく、元ちゃんにいたずらされた」
ときたの、もータイヘン。阿鼻叫喚よ。
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