2人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
和也は甘えん坊。
泣き虫でわがまま。
そんな弟を
優しく面倒みるのは
姉の佳世子。
和也が転んだ。
「うえェェ─ェん!!」
傷はかすり傷。
でも、泣き虫な和也は
すぐ泣いて
佳世子を困らせる。
そういう時
佳世子はいつも
和也をおんぶする。
暖かい姉の背中。
和也は落ち着いて
すぐ眠ってしまう。
夕焼けが二人を照らす。
「蛙が鳴いたら
か~えろ……」
夕方になると
佳世子がいつも言う言葉。
「蛙??
カラスじゃないん??」
和也が不思議そうに聞く。
「蛙だよ。
カラスより蛙の方が
可愛いやん。」
「変な理由やね。」
「和也は大きくなったら
何になるん??」
「姉ちゃんと一緒におる!」
「はいはい。」
優しい佳世子が
和也は大好きだった。
最初のコメントを投稿しよう!