誕生日

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       夜になって     母親があわてている。    「どこにいったの?」      「警察……」    佳世子が家にいない。    近所を探してもいない。  「姉ちゃんなら   昼頃にどっかに行ったよ」    和也のその言葉に    大人達は外を探す。       いない。     母親と父親は    翌朝近くまで探した。     和也はその間  叔母の家に預けられていた。  「お婆ちゃん、     姉ちゃんは明日        帰ってくるよ」    「何でわかるん?」  「だって、明日は    僕の誕生日だから!!」     「そやね…。」    叔母も佳世子が心配で      眠れない。     和也は叔母の   ヒザの上で寝てしまった。       早朝。     和也が起きると     そこは病院だった。    
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