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笑い
品川君が戻ってきた。彼のマシンGP125はボロボロになっていた。
何が起きたの?
僕が興奮しながら聞くと、品川君は以外と冷静、いや、疲れていたのかもしれないが…、に答えた。
松ちゃんで前にいた木山君のバイクが、コケたんねん。
殆ど一団となってたやから、避けきれんかったわ。
それで、何人も突っ込んでもうたんや。
僕は品川君に、躊躇しながら言った。
木山君ヤバいかも。
品川君は、以外に驚かなかった。
そやろな、コース上で動かんかったからな。
避けきれずに、みんな木山君に突っ込んでもうたからな。
みんなで、木山君に突っ込んで、はねたんねん。
多分、僕が第一撃かもしれへん。
品川君は少しヘラヘラ笑いながら語った。
不謹慎!いや、多分もう笑うしかなかったのだろう。
笑いでもしないと、正常でいられなかったのかもしれない。
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