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再会
初任務から二週間後。
バサラは数々の任務をこなし、少しずつロハンの世界に慣れて行った。
しかし、生身での戦いに慣れてないバサラは疲労困憊だった。
治安隊長『今日も任務ご苦労だったな!
明日も頼むぞ!ガッハガハガハ!!』
いつもの様に治安隊長が豪快に笑っている。
こっちは必死の思いで任務をこなしているのに。
だんだん腹が立って来た。
だが、ここで反抗しても意味がないので
大人しく、了解って一言を返し今日の分の報酬を受け取った。
辺りはもう夕暮れ時だった。
バサラはアインホルン城下町の中央広場の噴水公園に赴き、公園のベンチに腰掛けた。
疲れた表情し、夕日により赤く染まった空を見上げながら深く溜め息をついた。
バサラ『…元の世界に帰りたいな…。』
数々の任務によりボロボロとなった盾や防具を身に付けたバサラは呟いた。
バサラは腰に刺した剣を抜く。
モンスターを数百匹倒した剣は刃ころびや、モンスターの血によって錆び付いてた。
剣を掲げ、剣の刀身を覗かせる。
鏡の様に映ったバサラの顔は酷くやつれた顔だった。
バサラは剣を鞘に収め、ふと、こう思った。
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