+第三章+

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  アゲハチョウは永くは生きられない。   それを紫苑は知っていた。   周りの者達が次々と消えていく姿を目撃しているから。   両親…友達…。 偶然会った蝶など。   みんな繊細な羽根だけを残し去っていく。   でも…その羽根も風に吹き飛ばされ、遠く彼方へ見えなくなっていった。  
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