+第三章+
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周りの者は息絶えていくのに、紫苑だけは生き残った。 それはきっと紫椿のおかげ…。 紫椿の蜜を吸っている紫苑には、何故か長生きが出来た。 理屈なんていらない…。 それが奇跡ってものだろう…。 紫苑も独り占めしている訳ではない。 他の蝶にも教えてやった。 だが、みんな紫色の桜を気持ち悪がって近づこうとしなかった。
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