+第三章+

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  「僕も一人なんだ…」   その青年の一言で紫苑は現実に引き戻された。   「みんなどうしようもない奴らばかり…。一人じゃ何も出来ないくせにでしゃばって…。強がって」   青年はそう一気に言うと、紫椿に目を戻す。   「人なんて信用出来ない。信用しちゃいけないんだ…。」   ざわっ、と風が吹き抜ける。 まるでそうだそうだ!と木々が言ってるみたいだった。  
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