+第四章+
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青年は【璃依(リイ)】と名乗った。 璃依はこの国の王子で、家臣と共に散歩に来ていたらしい。 「王子!」 突然鋭い声がした。 声の主はいかにも兵隊という服装で、 こちらに向かってずんずん歩いてくる。 「ああ、猪吹(イブキ)か」 「急にいなくなられては困ります!!さあ、帰りましょう」 猪吹と呼ばれる家臣は璃依の腕を掴んで、 元来た道を足早に進む。 「お、おい。猪吹」
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