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いつしか時は流れ、二人が出会ってから1ヶ月が経っていた。
璃依は返ってくるはずがないと知りながら、
いつも紫苑に話し掛けた。
そしてまた、紫苑も応えられないなりに羽根をばたつかせた。
まるで二人が見えないどこかで会話してるように…。
二人の仲は急速に仲良くなっていった。
そんなある日、璃依が呟いた。
「アゲハチョウ…君はなんで、そんなに永く生きているんだい??」
紫苑を手に乗せながら問う。
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