+第五章+

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  紫苑は怖くなった。   紫椿がうめき、苦しんでいる感覚に陥ったからだ。   人間達は次々と紫の花びらをむしり取っていく。   数分も経つと紫椿は丸裸になった。   葉っぱひとつない。   ただの木となった。  
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