+第六章+
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その瞬間、紫苑は外の世界へ飛び出した。 もう外壁はない。 自由に舞った。 「アゲハチョウ!」 璃依が突然叫んだ。 「この紫の桜の木を村人達に教えていいか?? みんないい人ばかりだ。誰も独り占めしようなんて考える奴はいない。 だからお願いだ」
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