+第八章+
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紫苑もまた、住民に気に入られていた。 「王子は、いつもこのアゲハチョウといますね」 村人が紫苑を見ながら聞いた。 「ああ…。この蝶は村の恩人だ。それに、人間の言葉がわかる立派な蝶だよ」 璃依が笑いながら答えた。 「もし、この蝶がメスだったらお似合いなのに」
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