+第十章+
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ある日、突然紫苑は飛べなくなった。 それは寿命だった…。 紫椿も長生きさせるだけで、死ななくさせる訳ではない。 ずっと紫椿の密を吸っていなかった紫苑には、ついにその時が来てしまった。 大丈夫…。 死ぬのは怖くないよ。 でも…最後に一目でも貴方を見たかった。 そして、振り向いて欲しかった。
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