+第二章+
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紫苑はいつものように、桜の木々の近くで遊んでいた。 その中に、一本だけ色違いの桜の木がある。 他はみんなピンク色をしているのに、それだけは紫色だった。 薄い紫色の花びらで囲まれて、とても桜とは思えなかった。 でも紫苑はその桜が大好きだった。 自分の名前の色をしてるからなのか… 紫苑はその桜を【紫椿(シアン)】と名付けた。
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