+第二章+

4/5
前へ
/70ページ
次へ
  紫苑はただただ、遠くで見てるしかなかった。   近づきたい気持ちと、 何をされるかわからない恐怖が入り混じっている。   どうすることも出来ないので、丁度そばにあった小枝に羽根を休めた。     目の前をひらひらと一枚の花びらが舞う。   青年は暫く動かなかった。   考え事をしてるのか、どこか遠くを見つめている。   紫苑は彼に釘付けだった。
/70ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加