第1章

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1番格納庫                         「エンジンがイカれただぁ!?」「ええ」           バートレットが怒鳴っていた。 「訓練はどうするんだ!?」  「少し遅れる事になります」  「おい、どうしてくれるんだよ」「いや、そんなこと言われても」ユリアンは上官相手にかなり不遜な話し方をしていた。     「また、新しくチームの組み方を考えなきゃならん・・・お前も俺もついてねぇなぁ」      「全くです、隊長。まぁ見ててください。奇襲を掛けてやります」「勤まると思ってるのか?奇襲役のアグレッサーなんぞ」    「そう思ってなかったらこんな事いいませんよ」        「ふん、期待せずに待ってるぜ。でもな、ブリーフィングには出ろ・・・サボりは許さん」    「分かってますって隊長」   ユリアンは笑顔で敬礼した。  「おい、ジュネット」     「なんですか、隊長」     突然、バートレットがジュネットに話を振った。        「準備は済んだか?」     「ええ、機材の用意も完璧です」「そうか。だが、一つ言っておく・・・戦闘機ってのは余りものは積めないぞ」         「・・・ブリーフィングは?」 「まだ時間はあるぞ」     「失礼します」        ジュネットは慌てて走り去った。                              「隊長」           「なんだ、ユリアン」     「また調子に乗って他の教官機をキル(撃破)するのはやめた方がいいと思う」         「教官だって軍人だ。不測の事態に備えるのは当然だろ?」   「そういうのを理不尽って言うよ世間じゃ」          「戦争はいつも理不尽だぜ」  「まぁ否定はしませんよ。実際に経験は腐る程ありますし、ね」 ユリアンは苦笑した。     「お前こそ、本気になるなよ」 「そんな事したらバレますよ」
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