第二章……入学式

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ピピピピピッ ピピピピピッ つむぐの部屋に目覚ましのアラーム音が響く。 「……。」 ピピピピピッ ピピピピピッ 「うぅ…ん……うるせ…。」 バシンッという音と共にアラーム音が鳴り止んだ。 つむぐはアラームを止めた手を再びベッドに潜らせる。 「あ゙ー、眠。あともうちょっと…」 もそもそと寝返りをしながら不機嫌な声でそう言うと、すぐにスースーと寝息を立て始めてしまった。 つむぐは春休み中非常にだらけた生活を送っていた。そのため、目覚ましを7時にかけたはいいが、あまりの眠さに負けたようだ。 ピピピピピッ ピピピピピッ しかし、昨晩のつむぐは今日のつむぐを甘く見ていなかった。一度で起きない事を見越し、繰り返しアラームが鳴るように設定しておいたのだ。      
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