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ガンッ!
目覚まし時計は壁にぶち当たり沈黙した。
「………。」
つむぐはちっと舌打ちをしてベッドから起き上がった。
遮光カーテンの隙間からは、朝の眩しい日差しが覗いている。
ベッドからおりカーテンを開けると夏より少し薄い青空が広がっていた。
そういえば今日は晴れるって天気予報で言ってたな…
低血圧に身を任せボーッとしているところに、キッチンから母・千恵子の呼ぶ声が聞こえた。
「つむぐー入学式遅れるよー!」
キッチンからは朝食のいい匂いがする。
「んー!今行くー!」
寝起きで声を出すことさえ億劫ながらも、「今日は目玉焼きかぁ…」などと考えながら千恵子に返事を返す。
つむぐはひとまず顔を洗いに、寝巻きのまま洗面所に降りていった。
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