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私の母を書くのには、父親が必要となってくる。 記憶にはない父親。 お金持ちの三男。 お金にルーズで惚れっぽい。…で純粋。 らしい。 私の母はそんな父親の愛人から、嫌がらせを受けながらも私が3歳になるまでは…と離婚を我慢していた。 ん?なぜ3歳か… ミツゴノタマシイヒャクマデモ 父親の存在を記憶させたかったのだ。残念なことに記憶には残らなかった。 私が3歳になった時、偶然か必然か 愛人が妊娠。 離婚。他県から嫁いだ母は他に親戚も友人もいないこの地に残った。旧姓にも戻さずに。 5つ上の姉の希望だった。私には考えられない決断。私なら子供を転校させ、自分の旧姓に戻し友人や肉親をたよりに生まれた地に戻るだろう。 子供の精神的な負担を減らしたかったんだと母は言っていた。 父親と別れ新たらしい生活が始まった。
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