740人が本棚に入れています
本棚に追加
「俺は…結局は化け物に過ぎない………だけど、こんな俺にもルナやエレナ……クウなんか兄として慕ってくれるし、勿論クロは俺に充分過ぎる程に尽くしてくれてる。
……俺さぁ、向こうでは友達とか居なかったんだ……姫香が一緒に居てくれただけで後は独りだった……だけど、お前達は俺と一緒に居てくれる…俺にとってはみんな家族みたいで…大切な人なんだ。だから、せめてみんなには幸せで居てほしい。いつも笑っていてほしい。だから、俺の存在理由はみんなを笑わせる事。それ以上は望まないし、これが俺の望みだから」
そう言って話し終えたマスターの表情は話す前と違って、とても素敵な笑顔でした。
その表情を見たとき、私は今までに無いくらい胸が締め付けられました。
私はこの時理解しました。
私はマスターのこの笑顔に惹かれているのだと。
私はこの笑顔の為にここに居るのだと。
「マスター…」
「ん?どうした?」
「私の存在理由…見つかりました♪」
最初のコメントを投稿しよう!