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次は路地裏に来てみちゃいました♪
マスターは良くサングラスを掛けた大人の方と遊んでいたので来ましたが……やはり、居るわけがありません。
「おっ!ねえちゃん可愛いねぶっがっかぎゃっ!!」
「私に触って良いのはマスターだけです!」
いきなり変な男が肩に手を掛けて来たのでつい、癖で相手の関節を外してしまいました……
私は人…獣人のような姿をしてますが、元々は戦闘用の魔力生命体です。
ただ、他のそれとは違って私には魂があります。
それでも私は命を持った人形に過ぎません…私は戦う為だけの肉の塊です。
マスターにその事を話したら、『ぷろれすわざ』なるものをされました。思い出すだけで腰が痛くなります。
マスターはその時怒った表情でしたが、悲しい表情でした。
マスターは、『もし、クロ自身が戦う為だけに存在していると思ってるなら、俺に近づくな…』と、仰りました。とても胸が締め付けられました…泣きそうな顔になりました……。
マスターは私のそんな様子を見ると、優しく頭を撫でてくださいました。
『クロはまだ自分自身の存在理由が分からないだけだ。でも、理由の無い命は無いから…クロもゆっくり、自分のペースで理由を探せばいいさ』
マスターが頭を撫でながらこう言ってくれました。意味は良く分かりません……
ただ、マスターに似合わないセリフだと言う事は本能的に理解しました。
マスター…私は自分の存在理由を見つけれるのでしょうか?
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