～しっこくのおう。～ くろのいちにち。

わたしのますたー

結局マスターに笑顔でデコピンをされてしまいました。

しかし……マスターのデコピンは規格外です……未だに私の額は赤く染まっています。
きっとマスターならデコピンで人を殺せそうです。

「………地味に失礼な事考えてない？」

「！？めっ、滅相もございませんです！」

あまりに図星だったので、つい口調が変わってしまいました。マスターも疑いの目で肩越しに見つめてきます。

ここは話を逸らさなければ！

「マスター？以前私に自分の存在理由について話して下さいましたよね？」

「そういやぁ話したな……」

「マスターの存在理由って何なのですか？」

「俺？俺は……笑わせる事…かな？」

そう言って笑いかけてくれたマスターの表情はどこか寂しげで、私の胸がまた締め付けられました。