必要なもの

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必要なもの

季節は春の初めでその日は雨だった。 だから、僕の体も彼女の髪も重く湿って辺りは雨のいい匂いでみちた。 地軸が音もなく日寸と回転して、彼女の体温と僕の体温は世界の中で静かに熱を失い続けた。
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