故ニ僕ハ恋ヲスル

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「どうなっちゃうんだろうなぁ…」 「はぁ?お前いきなり何言ってんだ?」 ベシッと音がして、後頭部をなにかで叩かれた感覚。 振り向けば、そこには眉間に皺を寄せる宍戸さんかいて、その片手にはテニス雑誌。 たぶんこれで俺を叩いたんだろう。 「なんでもいいけどよ…さっさとロッカー片付けたくてお前を呼んだのに、デカい図体してぼーっと突立ってられたら意味ねぇだろ」 あぁ… 宍戸さんの一言で今、自分の置かれた状況を思い出した。 俺は今、宍戸さんのロッカーの片付けを手伝っている。 今日で三年生の追い出し会も終わり、三年生は今日で正式な引退… 明日からは日吉が部長、俺が副部長として氷帝テニス部を引張って行かなければならない。
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