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「で、なんで実華はブルーなのっ?」
緋百合は近くにあった椅子に座る。
そして燎汰と勇哉はそのまま立ちながら話を聞こうとしている。
「…は…っ…」
「「「…は…?」」」
溜め込む実華に三人は同時に実華の言葉を繰り返した。
「腹減って動けねーーー!!!!!!!!!!!」
この実華の声は学校全体、近隣住人まで届くほどの声だった。
クラスの人は耳を塞ぎながら事をしのんでいた。
「今のでさらに腹減ったぞ」
はぁ、と、溜め息をつきながら窓を見る勇哉。
窓の外では学校の連中は全員実華のことを知っているので笑っているが、近隣住人達はビックリした様子が伺える。
(言葉の雷が落ちたって感じだな。)
と勇哉は染々近隣住人はここに居る限り、毎日のようにこの爆音と共に生活しなきゃいけないことに可哀想と思ったのであった。
「いつもなら放課後まで持ちこたえてたじゃねーかよ?今日喧嘩でもしたのか?」
笑いながら言う燎汰の前で私は首を縦に振った。
「昼休みに突っ掛かってきたんだよ」
私は昼にあった事を三人に伝えた。
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