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それは昼休みに起きた─…
「飲み物ー飲み物」
実華は飲み物を買いに中庭まで来ていた。(ご飯を食べる所は屋上)
緋百合と勇哉と燎汰を置いて来ているので小走りで中庭を走っていた。
「…ん?」
5、6人のヤンキー面した奴等が自動販売機の前に座っている。
しかも見たことないような顔だ。
(邪魔なんだけど…)
ガンを飛ばしていたら向こうも実華に気付いたらしく、実華の近くに寄ってきた。
「てめぇさっきから何見てんだよ!!」
変な男が声を張り上げて顔ギリギリまで寄ってきた。
…アタシを知らない奴なんていたんだ。
「別にアンタ等なんか見てねぇよ…私が用があるのは、そっちの自販機なの」
真っ直ぐに自販機を指差す。
勿論そんなこと言うと喧嘩になるに決まっているのだ。
「なんだと!!?てめえヤンのか!!?」
実華の胸ぐらを掴んでキレ始めた奴等。
「…かかってこいよ」
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