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「ちょっ何してるん?
まだ横になってなあかんやろ❗」
そう言うと男の人は真紀を抱きかかえてベッドに戻した。
「ごっごめんなさい」
(この人‥‥誰?)
「あの、あたし何でここにいるんですか?」
「覚えてないんか?
あんた熱中症で道で倒れて意識なかってん。
ほんで俺ん家近くやったから、とりあえず連れてきた。
それから‥‥悪いとは思ったんやけど上着は脱がした。
体温下げなあかんかったし。
まだめまいひどいんちゃうか?
無理すんなや‥」
「ご迷惑かけてすみませんでした。
‥‥それから助けてくださってありがとうございます」
「別にええよ。
さすがにあの状態で放置するわけにもいかんしな。
とりあえず、もう少し横になっとき。
ちゃんと水分も取って。
はい、これ」
そう言って持っていたペットボトルを手渡した。
「‥はい」
ゴクゴク…
(‥‥微妙にぬるい?)
「冷たいもん飲みたいかもしれんけど、今はあんまり冷たくないほうがええからガマンしぃ」
「はい」
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