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  ――――金曜日―――― 真紀は約束の時間より15分ほど早く約束の場所に着いた。 電話のあった日から亮と真紀は今日のことで何度か連絡を取っていた。 (少し早く着いちゃったな) 少し早いが約束の場所で待っていることにした。 10分ほど待った頃。 ~♪~♪~♪ (あっデンワ) 携帯のディスプレイには“錦戸さん”の文字。 ピッ📱 『はい。もしもし』 『あっ真紀ちゃん?亮やけど。 俺今着いたとこやねんけど、もう居る?』 『はい。えっと柱のとこに居るんですけど』 『えっと‥‥‥どんな格好しとる?』 『ホワイトのセーターにデニムで黒のカバン持ってます。 あと髪はおだんごで‥‥』 『あ…分かったわ。 ちょお待っとって』 ピッ・プーップーップーッ (デンワ切れちゃった‥‥) そう思ったその時。 ポンポン✋ 肩をたたかれて振り向くとサングラスをした男の人が立っていた。 .
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