廃墟となった病院

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深夜2時となると辺りは当然真っ暗で人も見当たらない。その日は風も強く、とても寒かった。  クー:「みんなちゃんと懐中電灯持って来たか~?」 翔:「持って来たぜ~!」 未来:「うちも~!」 クー:「美沙はカメラ持って来たか~?」 美沙:「持って来たよ~!」 未来:「徹?お前なに持って来てんだよ!」 徹:「だだだって・・・もしおばけとか出たらどうするの?」 徹はバットとフライパンを持って来ていた。正直バカとしか言いようがない。  麻美:「だったら来なくてよかったのに~。」 徹:「・・・」 翔:「まぁいいじゃねーか!よし!じゃあ行きますか!」 未来:「どこにあんの~?」 クー:「この道をまっすぐ突き当たりまで行って、右に曲がって少し歩けば見えるらしい。」 美沙:「なんかワクワクするね!」 クー:「だな。」 美沙:「クーはなんでそんなにクールなの?」 クー:「これが普通だから。」 美沙:「なんか面白いね!」 クー:「・・・」                         美沙はクーに気があるらしく、クー以外のみんなはそのことを知っていた。
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