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数日後
先のエルフ族の青年…シマキは街の雑踏の中、途方に暮れていた。
「勢いで街に出てきたはいいけど…まず何すりゃいいんだ?」
そもそも武器すら持っていない。
武術の心得があるわけでもない。
完全な民間人なのだ。
「どうすりゃハンターになれるのか姉ちゃんに聞いとくんだった…」
頭を抱えるシマキの脇を、何人もの人が通り過ぎていく。
その中には、背中に剣をしょった者や杖を持った者もいる。
それを見たシマキはある事を思いつく。
(そうだ…。ハンターっぽい人の後をつけてみよう…)
早速、道の真ん中にぴょんと躍り出て、大きな剣を携えたヒューマン(人間)の女性の後を追いかけ始めた。
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