1話・ハンターになりたい

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「実はニートになりたくて」から始まり「ハンターになるにはどうしたら」で終わったシマキの話は、女性の態度を徐々に軟化させ、最終的に大爆笑させるまでにいたった。 「……それでどうすればいいか分からなくなって、とりあえず他のハンターを追いかけてみたのね」 女性の肩はまだ震えている。 (何が悲しくてこんな若いおねぇさんにニートの話なんかしてるんだろ、俺…) シマキは絶望的な気分になりながらも女性に聞いた。 「あの、ハンターとしての仕事はどこで受けられるんでしょうか?」 なぜか女性は目を丸くする。 「もう依頼を受けるつもりなの?あなた、職業も決まってないじゃない」 「職業?」 シマキは首をひねった。 「ニートを目指す俺にとって職業なんてものは無意…」 「ちがうちがう、ハンターとしての職業よ。本当になにも知らないのね……わかった!」 女性はポンと自分の胸を叩くとにっこり笑った。 「このアイリ様についてきなさい!」
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