1565人が本棚に入れています
本棚に追加
シマキは考えた。
剣を使う職業は…いやだ。
絶対に敵に近づいて攻撃しなきゃならないじゃないか。
ケガしそう。
自分はダメージを受けないように、離れた場所から攻撃できるヤツがいい。
となると小さい頃、よく絵本なんかで読んだ憧れの…
「オレ魔法使いになりたいっす!」
「あ~ごめん無理」
アイリはさらりと答えた。
「な…何で?!」
「あなたエルフでしょ?エルフは魔法使いにはなれないの。
一応使えることは使えるんだけど、それを専門にすることはできないわ」
スタスタとどこかへ歩いて行ったアイリは、ちょっとしてから細身の剣と弓を持って帰ってきた。
その2つをシマキの眼前につきつける。
「剣技と魔法で戦うエルフナイト…もしくは中、遠距離から弓で戦うレンジャー。エルフに選べる職業はこの2つだけよ」
シマキは迷う間もなく即答した。
「じゃ敵に近づかなくてもいいレンジャーで」
最初のコメントを投稿しよう!