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2人は武器屋を後にし、街の広場へと向かっていた。
シマキの背には新品の弓と矢筒が担がれている。
「なんか…ホントすみません。武器まで買ってもらっちゃって…金、いつか返します」
申し訳なさそうに頭をかくシマキに、アイリがひらひらと手を振る。
「いいのいいの、それ1番安いやつだしね。お金返してくれるなら出世払いでヨロシクッ!」
「はは、頑張ります」
広場には大勢が集まっていた。
その中のほとんどが武器を携え防具に身を包んでおり、一目でハンターと分かる者ばかりだ。
各々、掲示板に張り出された依頼内容を熱心に眺めたり、何人かのグループに分かれて談笑したりしている。
アイリは人混みをかきわけてどんどん進んでいくと、目当ての人物に大きく手を振った。
「ラキア様~!」
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