1話・ハンターになりたい

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ラキアと呼ばれた人物は、いかにも怪しげな格好をした魔術師だった。 青を基調とした厚手のローブを身にまとっており、顔は目深にかぶったフードに隠れて見えない。 「おぉ、アイリか。久しぶりじゃのぉ」 「お久しぶりです!」 「あの~…この怪しいオッサン誰っすか?」 アイリの腕をつついて失礼なことを言うシマキを見て、ラキアが首を傾げた。 「なんじゃ、新人ハンターを連れてきたのか?」 「そうなんです。困ってたみたいだから…。彼を今日の教習に加えていただけませんか?」 「フムフム、構わんぞい」 「何すか?教習って…」 「じゃあ私は他の依頼を受けてきますね!シマキ、頑張ってね」 「え!?行っちゃうんすか」 シマキの言葉をことごとく無視したアイリは、軽く手を振ると走って行ってしまった。 残されたシマキは胡散臭そうにラキアを見る。 「おっさん…教習って何」 「さて、早速出発するかの」 「シカトすんなよぉお!!」
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