1話・ハンターになりたい

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わめくシマキを無視し、ラキアは門の外へと歩き出した。 シマキも叫びながら後を追う。 街から少し歩いた草原に『教習場』はあった。 すでに3人の人間が緊張した面持ちで立っている。 ラキアはせき払いをした。 「うぉっほん、…これより新米ハンターのための教習会を始めるぞい」 (あ、なんだ、そういう教習だったワケね) ようやく納得のいったシマキは大人しくなった。 「それでは、本日の参加者たちよ。まずは自己紹介をしなさい。名前と種族、それに職業じゃ」 「は、はい!」 ヒューマンの1人が勢いよく返事をする。
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