出会い

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突然だった。 ただ君を考えるだけで 胸がおかしくなる。 今まで味わったことのない ん~ なんて言えばいいんだろう。 抱きしめたい。 キスしたい。 その肌に 触れてみたい。 ある日 友達からの紹介で 君と出会った。 メル友ってやつだ。 僕はどちらかといえば 引っ込み思案で 友達に 誰か紹介してよ なんて言えずにいた。 ずっと1人で 高校生活もあと1年で終わりだというのに いい思い出なんて ろくになかった。 うん。 彼女なんてずっと できなかったし。 そんなある日 友達が言ったんだ。 『お前、メル友いるか?』 こんな 物をもらうみたいな出会いは ちょっと嫌だったけど そんなことよりも どんな出会いであれ 出会いは出会いだと言い聞かせ 友達に紹介してもらう事にしたんだ。 今になって思う。 もしかしたら その時にはもう 僕らの運命は決まっていたのかもしれない。 今までしてきた 1つ1つの選択とは 別な答えを1つでも選んでいたなら もし 君と出会って居なかったなら 2人には また違った未来が 待っていたのかもしれない。
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