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光琉の提案に、跡部は目を瞑り考えることしばし。
ふ…と瞼を持ち上げると光琉に視線を向ける。
「まあ、俺様のメイドも悪くはねぇが……お前には、もっと別の仕事をして貰うぜ?」
何かを思い付いたのか、跡部は楽しげな表情で光琉を見詰めそう話す。
「でも、私には戸籍ないんだよ?」
「アン?んなことは、百も承知だ。
戸籍は俺様がなんとかする。」
相変わらずな俺様節全開で、光琉に不敵な笑みを向ける。
「戸籍がない、私が出来る仕事って何……?」
「ああ、お前には氷帝学園の特別講師として働いて貰う。」
「えっ?と、特別講師……私が?」
「ああ。お前、あっちでは介護の仕事をしていた…って言ってたな?
その経験を生かして、授業をすりゃいいんだ。
高校での介護の授業は多いが、中学での介護の授業はあまり例がない。
ウチの理事長は、まず間違い無く食いつく試みだぜ?」
ニヤリと不敵な自信満々な表情をうかべ、そんな提案をする跡部様。
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