ーともだちー

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彼に手をひっぱられながら 二軒隣のビルに連れて行かれた 四階には 二人でよく行った居酒屋さんがある かなり遅くまでやっているから よく二人でベロベロになったりして エレベーターにのると 何故か彼は三階のボタンを押した 三階は空き階なはず 「なんで、四階じゃん」 彼は無言でキスをしてきた 何も言えなくなってしまう とても優しいキスだから 三階につくと 非常階段まで引っ張られた 四階から、人の笑い声が聞こえてくる 何の会話も交わさず 口唇を交わした さっきよりも激しい 猛獣のキス 持っていた 鍵も携帯も財布も階段に落とす 『あっ…』 体中にキスを落としあう もう、だめだ 体が彼を欲しがっている ひょっとしたら、心も それは、きっと彼も お互いのズボンをぬがしあって 欲しいものを与えあう 倒れそうになる私を後ろから彼が抱きしめてくれる 声を出さないよう 必死で彼の腕を噛んだ 声を出せない状況 それを全く知らない居酒屋にいる酔っ払いの声 それがますます 私たちを興奮させる もっと求め合う 「もう…だめ」 『とも…』 優しく髪をなでてくれた さっき泣いてた私をなぐさめてくれたように 私は 泣いていたのかな? そして 誰にも知られないまま 二人の行為は終わった
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