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藤田が紺野と【約束】を交わしてから、藤田はほぼ毎日のように紺野の病室に入った。
まるで兄弟のように2人は仲が良くなったのだ。自分の事を普通に話し。日常を伝え。今日あったことをずっと話し続けた。
藤田の話は紺野の好奇心を揺さぶった。何故かというと、彼女の身体は不安定な状態が多く、病気というものにとても弱かった。それ故に外出許可も取れずに病院の中だけの生活しか見えない。彼女は外を知りたかったのだ。
そして訪れるある快晴の日。藤田は紺野の病室にいた。
藤田「調子はどうだ?」
紺野「うん。大丈夫だよ。最近は調子が良いんだ。」
紺野は元気そうな笑顔を藤田に向ける。
藤田「ならもうすぐ退院か?」
紺野「うん。お医者さんも、もうすぐ退院出来るって。」
藤田「それは良かったな。」
紺野「それでね。退院前にお医者さんが、外出許可をくれたんだ。」
紺野は嬉しそうな顔をして言った。
藤田「外出許可が下りたのか?」
藤田は確認するように紺野に言う。
紺野「うん!」
紺野は大きく頭を上下に振った。そして、暫くの沈黙に次第に紺野の顔が赤くなり、口を開く。
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