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お風呂から上がると、テーブルにはシャンパンとチーズやクラッカーなどが用意されていた。
「寝酒にと思って。」
男は笑顔で優雅をソファーへとエスコートした。
優雅は濡れた髪を乾かしながら、シャンパングラスを手に取り、斜めに傾けた。
注がれるピンクのシャンパン。
男は優雅の顔をのぞき込むように話し出した。
「ごめんね。未成年なのに…。でも一口だけ付き合って欲しい。」
男はニッコリして優雅のグラスに自分のグラスを当てた。
「…あんた、俺が未成年だって知ってたんだ。」
優雅はシャンパンを一口飲み、横目で男をみた。
「…あぁ。知ってた。でもきっとポチ君は子供扱いは嫌いだろう?。」
見透かされてる。
確かに「子供」として扱われる事は大嫌いだ。
「…でも…せめて僕の前では、大人ぶらないで欲しいかな。」
男は首にかけられていたタオルで濡れた優雅の髪を大事そうに乾かし始めた。
「…大人ぶってなんかねぇよ。」
優雅はまたプイと顔を背けた。
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