開死

2/8
5人が本棚に入れています
本棚に追加
/36ページ
僕は胸の高鳴りを抑えつつ、早速そのメールを開いた。 『登録が完了しました。~ファイナルゲーム~の世界へようこそ』 ザッと文章全体に目をとおし、ユーザーIDとパスワードを別窓で開いてるメモ帳に記載した。 既にゲームのインストールはすんでおり、準備万端ってなわけだ。 傍らに置いている携帯を手に取り、友達の大西にメールを送る。 『登録できた?』 返事を待っている間にゲームを起動する。 先ほどメモしたユーザーIDとパスワードを入力し、開始ボタンをクリックした。 と、そこで携帯が鳴る。 ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ~♪ 電波な着信音。 一見、一般人に見えるが、僕はかなりオタクだったりする。お恥ずかしい。 『もうログインしてるのです。あうあう』 オタクな僕の友達、大西もいわゆる隠れオタク。類は友を呼ぶ、か。 『スタート地点から動くなよ』 そうメールを打ち、送信。と、そこでローディングが終わったようだ。 画面が明るくなる。
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!