届かないこの想い…

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    暗闇の中 僕は立っていた 腕を伸ばし 掴んでいるのは虚空のみ あなたは前を歩いていく 僕はあなたを求めていた さらに腕を伸ばしていた 決して届く事の無い距離 僕は気付いた あなたを摘もうとしているのに 足は前に出ていない 走ればあなたに追いつける だけど僕は あなたが僕の所に来るのを待っている 自分の足で走って 道に躓いて 自分が傷付くのを怖れている そして 進む事が出来ない 前に出る勇気が無い 悩んでいる いつしか あなたは遠くに行ってしまった… 走っても追いつけなくなっていた 道は壁で隔てられ 通過することが出来なくなっていた 想いが届かなかったわけじゃない… 僕が届けなかっただけ…
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