13人が本棚に入れています
本棚に追加
/70ページ
私の歩く道が
真っ直ぐじゃ無くて
良かった
終わりが見えてしまったら
恐くて歩けなくなる
私の歩く道が
真っ直ぐじゃ無くて
良かった
目の前が平坦な道だったら
気を抜いて休んでしまう
私の歩く道が
真っ直ぐじゃ無くて
良かった
あるとわかっている
お花畑よりも
うっかり踏みそうになった
たんぽぽのほうが
きっと嬉しい
私はたんぽぽを見つけたら
少し立ち止まってみよう
たんぽぽが綿毛になるまで
少しボーッと眺めていよう
そして私はまた歩きだす
背中には
いつの間にかついた
フワフワの綿毛を連れて
そして綿毛は
私に気付かれないまま
私のもとを離れ
いつか誰かの道に
花を咲かせるかも
しれない
最初のコメントを投稿しよう！